文様とは調度品、器物、衣服などに描かれた図柄のことをいいます。着物の場合は主に友禅染などによって着物の表地に描かれます。文様には色々な思いや願いがこめられています。その意味などを知ると着物を着たときの思いはいっそう、深くなるでしょう。
萩はマメ科の落葉低木樹で、古くから秋の七草のひとつとされ、万葉集では植物を詠んだ中で最も歌の数が一番多い。小さい三つ一組の葉を多くつけ、秋にかけ、紅紫色または白色の蝶形の花をつけます。花をたくさんつけることから、繁盛の縁起物とされ、貴族の屋敷の庭などに植えられて秋の風情を楽しんだそうです。また平安時代より鹿、露などと組み合わせて歌に詠まれていたそうです。